思ったこと

シャッターの1冊のために2時間近くも雨に晒され、
季節も忘れて寒い寒いと体を震わせ、
気付けば他サークルは既に売り切れ、
もう嫌だと嘆きながらも歩き回る哀しき性よ。
終わった後に襲ってくるのはどうしようもない開放感と喪失感。
もう歩いたり並ばなくていい。体はヘロヘロです。
もう同人誌を物色できない。買い逃しがありそうで焦ります。

 し か し

12月、また年の瀬に凝縮された2日間が訪れる。
その日まで、自分は真っ当に人生をセコセコとこなしながら、
またあのまっすぐ過ぎる欲望の坩堝に身を投じたいと只管に願うのであります。